6月27日21時0分配信 毎日新聞


　コムスンなどグッドウィル・グループ（ＧＷＧ）の介護事業の一括買収を表明しているニチイ学館の寺田明彦会長は、２７日の株主総会後、「引受先は介護事業の経験を積み、信頼できる事業者でなければならない」と語り、買収に自信を示した。同じく有力候補に挙がっている居酒屋チェーンのワタミと、中小介護事業者らの連合体については、「過疎地を含む全地域の引き受けは、かなり難しい」との見方を示し、ライバルをけん制した。
　ＧＷＧは、同業者への一括譲渡を優先させる方針で、ニチイは最有力候補とされる。一方、ワタミは「１社だけですべて引き受けるのは利用者のためにならない」として、中小事業者らでつくる業界団体と連携し、対抗する姿勢を見せている。
　寺田会長は、今のところＧＷＧとの具体的な交渉に入っていないことも明らかにし、ＧＷＧが売却先決定を予定する７月末までには決まらないとの見通しを示した


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